それって誰の問題?

一昨年、育知コミュとは関係のない
子育てのワークショップに参加したときのこと。

「子育てで今困っていること」について、

ペアになって、専用のシートに添って
掘り下げて考え、解決法を導く

・・・というワークをやりました。

 

相手の方の困っていたことは、
3才の娘さんが肉や卵を自分から好んで
食べないということ。

 

ただ、話を聞いていくと、
「それなら大丈夫なんじゃない?」
みたいなことが結構出てくるんです。

外食だと食べるとか、
保育園だと食べるとか、
食べさせれば食べるとか。

量も明らかにうちの長女(当時6才)
よりも食べてるし(笑)

逆に、肉などは小さい子には
上限が決まっているのに、そこは全く心配せず
とにかくたくさん食べてほしい。

 

ワークの流れで考えてみてもママは困ったまま。

全然歯が立たないんです。

だからワークの解決法も導けないで終了でした。

 

でも、その後少しお話ししていて、
本当の原因が分かりました。

 

そのママは、

娘の身長が伸びないかもしれないことが
心配だったんです。

 

今までずっと標準的な発達で真ん中にいたのに、
「最近少し伸び率が落ちてきたかもしれない」
と感じたら凄く心配になったとのこと。

 

それは、自分が小さい頃背が低くて、
「チビ」と言われたのが凄~く嫌だったから。

だから娘にはそういう思いをしてほしくないと
必死になってしまうということでした。

 

小柄な娘を見て、昔の自分を思いだしたくない
ということなんですね。

自分のその思いのために、
子どもになんとか食べさせたい
と思っちゃう・・・と
そのママも言っていました。

 

ちょっとキツイかもしれないですが・・・

逆に自分が誰かからそういうことされたら、
嫌ですよね・・・(^-^;

 

もう娘さんが食べる食べないは
全く関係なくなってることに、
そのママも気付いていたと思います。

だから、いくら人に大丈夫だと言われても、
食べなくても大丈夫だと本に書いてあっても、

頭では分かってもどうにもならないんですね。

自分のそのトラウマをなんとかしないかぎりは。

 

こういうこと、本当によくあって、

この前日には、幼稚園選びでもの凄く悩んでいる
ママと話しました。

幼稚園に娘を行かせるのが心配。
行かせなくてもいいのかな?
行くならどの幼稚園がいいのかな?

・・・と。

 

それは、よく聞いてみると
嫌な先生に当たってしまうのではないか・・・
「先生が信頼できない」という不安でした。

入園前にどの先生が担任になるかなんて
わからないし、
今はいない先生が入ってくるかもしれないし、

そこが気になるので、悩みっぱなしだそう。
そのママにも、自分が幼稚園のときのことを
聞いてみると、

「先生のことが好きじゃなかったことだけ
よく覚えている」

と言っていました。

 

だから、娘もそうなることを
想像できちゃうんですね。

そういう自分の思い出や、
心に残る出来事がない人は、

幼稚園の先生で子どもが嫌な思いを
するのでは・・・と悩んで
幼稚園を決められないということは
起こらないと思います。

 

そういえば、

自分が3才の時に転んで骨折したから、
娘が転びそうになると凄く怖い!

というママもいました。

 

さて、長くなりましたが、
なんでこんなことを書いたのかというと、

子育てしていると
いろんな心配事が出てくると思うのですが、

 

「それって誰の問題?」

 

ということを考えてみるといいからです。

 

一度育知のお茶会でも、
スーパーバイザーの幸田先生が、
感情発生の仕組みについて
お話しされたことがありました。

今日書いた内容では、
不安・心配・恐怖といった感情ですが、

その他、感情っていろいろとありますよね。

子育てで出てきやすいのは
イライラなどの怒りでしょうか。

 

子どもがどうこう・・・の前に、

「自分がなんでそんなに気になるんだろう?」

を考えてみませんか。

 

それが、心配しなくなる、イライラしなくなる
子育ての入り口だと思っています。

 

感情発生の仕組みについても
少しづつ書いていこうと思います(^^)

 

奥山リエ子

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