友達が多いのがいいことですか?

おはようございます(^^)
育知コミュ管理者の奥山リエ子です。
私は仕事柄、ネットで見た気に入った記事
などをストックしておいていまして、
つい最近、整理していたところ、
4、5年ほど前の子育ての記事も
発見しました。
このころは子育ての記事を取っておくなんて
ほとんどなかったことなのですが、
考え方にとても共感したことと、
自分の子どもの頃の体験とつながっていたので
保存していました。
ぜひブログでも紹介させて
いただきたいと思い、一部シェアしますね。
大日向雅美先生の
インタビュー記事になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大日向 雅美(おおひなた まさみ)
心理学者。恵泉女学園大学学長・人間社会学部人間環境学科教授。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部
社会全体に、「友だちが多いのがいいこと」
というムードがあって、親たちの
プレッシャーになっている気がします。
大日向
そのことが、いじめの温床になる場合も
あると思いますね。それは裏返せば、
友だちがいない子はみじめ・・・
ということになってしまう。
そうなると、子どもは仲間はずれにされても、
いじめられても、親に言えなくなって
しまいます。なぜなら、子どもは親の期待を、
いちばん敏感に感じているからなんです。
先生に叱られたとか、
友だちから仲間はずれにされたとか、
それだけでも子どもはものすごくつらいのに、
もっとつらいのは、親の期待を裏切ってしまう
と思うことなんです。
友だちがたくさんできて元気に遊ぶ子が
よい子だと、ママやパパが思っていることを、
子どもは敏感に感じている。
成長した2人の娘を見ていて思うのは、
子どもを長い目で見守ることが大切だということです。
編集部
それが、なかなか難しい(笑)
大日向
お母さんたちは、いま友だちができない、
いまいじめにあっていると、
この子の一生は終わりと思ってしまう。
かわいさあまって、どうしても近視眼的に
心配してしまいがちですが、
子どもはそんな簡単に自分の人生をあきらめて
はいません。あきらめさせてはだめ。
そのためにも、親は自分の失敗談を
話してあげて欲しいと思います。
「ママは友だちいっぱいいたのよ」とか
「パパはヒーローだったのよ」なんて、
仮にそうだったとしても言わないで(笑)。
むしろ、先生に叱られたとか、
友だちとけんかして仲間はずれにされたとか、
そういうことをたくさん話し続けてあげると、
子どもってすごく安心すると思います。
「お父さん、お母さんもそうなの?」
だったら、僕も、私も、何かつらいことが
あっても、負けずに生きていける、と。
編集部
安心しますね、きっと。
大日向
受験でも、娘たちには、失敗しても、
いつでも修復できるからと、
言い続けてきました。
私自身が中学受験に失敗した話や、
夫が大学受験で浪人した話を
たくさんしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(シェアここまで)
私も、母の
「リエちゃんはお友達を
大切にしているから安心」
の言葉に、過度の期待を感じてしまい、
学校で友達とモメて辛い時も、
仲間外れにされても、
家族に何も相談できなかった記憶があります。
そして、
「私は母が思うような子じゃない。」
「母の期待に添えない自分はダメだ」
と感じていました。
小学校の頃からです。
(感じていたことを自覚できたのは
大人になってからです)
母が他意なく言っていたのは
よくよくわかるのですが・・・
大日向先生のお話のように、
子どもは、表面的な言葉の奥にある
意識を敏感に感じ取ると思います。
今自分も子育てをしていて、
育児書などの知識の
小手先の言葉やテクニックではなく、
(知識はもちろん必要ですが、その手前に)
自分自身の子どもに対して、育児に対して
大元にある意識が
何より大事だと思っています。
それが言動を通して子どもに伝わるからです。
私がそう思えるようになったのは、
10年前から、幸田先生から教えていただいた
考え方があったからです。
育知コミュを作るときに、
その考え方を子育て向けに
としてまとめてくださいました。
さらに恩恵教育研究会に加入したこれからは、
幸田先生の30年の集大成としてできた
「恩恵教育」も取り入れて、
発信していきたいと思っています(^^)
奥山リエ子