子どもの心を動かすために

今回は、とっても楽しみにしていた計画が、
あわや台無しに!!というところを
危機一髪乗り越えた、奥山の体験談です。

 

こういうこと、きっと誰もが
経験したことあるんじゃないかと思い
シェアします(^^)

 

一昨年の7月、ちょうど祇園祭のころに
京都に行きました。

 

初日はホテルの近くめぐり
「八坂神社〜知恩院〜青蓮院」コース

緑がたくさんでとっても気持ちよさそうです♪

私は森林とか自然とか大好きで
すごくテンションが上がりました。

 

おお〜これはいいね〜と
歩き出したところ・・・・

 

なんと!

 

なななんと∑(゚Д゚)

 

長女(当時6歳年長)から

「木があるところは嫌だ」

発言が!!

 

この3日間、
木があるとこしか行きません(T_T)

 

ちょっとやだやだ言うのではなくって、
泣いて嫌だと・・・

 

どうしてか聞いてみると

 

セミが嫌

→セミは木があるところにいるから、
木があるところが嫌

でした。

 

さらにセミが嫌なのは、

 

夏の終わりに誰もが体験したこと
あるのではないでしょうか・・・

もう鳴き疲れて落ちてしまい、
地面にひっくり返って動かずにいるセミに、
気づかず足が触れてしまったとき。

いきなり動き出して音もすごいアレ!
凄くびっくりしますよね。

 

去年アレがとっても嫌だったそうで、

もう絶対にああなるのはイヤだから

・・・でした。

 

(京都で山の中を歩くという話は
前もってしていたのですが・・・)

 

セミはびっくりするよね〜と気持ちに共感し。

ママも同じ、びっくりするよ〜と話し。

 

「でもさ、まだ夏の始めだから
セミは落ちてないよ!」

とか、

「ママがしっかり足元見ているから
大丈夫だよ!」

 

と、なんとか説得を試みましたが、
全然ダメでした(T_T)

 

あとから思うと、なんとか説得して
(自分の好きなように)京都を楽しみたい!!

みたいな力が入っていたんですよね。

 

 

この日は緑の中は歩かずに、
暑い中道路を歩き、青蓮院に。

そして青蓮院の中で涼みながら
お庭を楽しむ・・・ということをして終了。
(部屋の中には木はないのでなんとかセーフ)

 

 

でも2日目はこの旅メインの鞍馬寺&貴船神社。

鞍馬寺は山の中で緑しかないし、
歩いて鞍馬山を超えて貴船に行こうと
思っていたし、このままではマズイ・・・

 

私の中では、雨が降ろうと風邪を引こうと
何があっても絶対に2日目だけは外さない!
1人でも行くから!!

くらいの信念があったのですが(笑)

やっぱり家族で行きたいです。

 

その固い信念と目標を胸に(笑)

夜の祇園祭の時に長女を抱っこして
お話しながら歩きました。

 

 

(私)「セミが急にバタバタ動くの、
どういうふうに怖かったの?」

 

(娘)「お鼻にぶつかってくると思ったの。
それでこころがぎゅーっとなったの。」

 

(私)
「ああ、そうだったんだね〜。
こころがドキドキしちゃった?」

 

(娘)
「うん」

 

(私)
「セミさんが急にお鼻に飛んできたら
それは怖いよねえ。
その時お鼻に飛んできたの?」

 

(娘)
「飛んできてない。
でも飛んでくるかと思ったの。」

 

(私)
「そっか〜。セミさん死にそうになって
動けなくて落ちているから、
お鼻まで飛ぶ元気はないんだよ。

セミさんもさ、地面に落ちてたら
急に〇〇ちゃんに蹴られて、
凄くびっくりして、きゃ〜!!って
バタバタ動いたんじゃない?

だから、〇〇ちゃんと一緒じゃん。」

 

「セミさんが〇〇ちゃんに蹴られて
びっくりしてきゃ〜!って言って、

それを見た〇〇ちゃんが
びっくりしてきゃ〜!って言って、

〇〇ちゃんびっくりしすぎるから、
それを見たママも凄くびっくりしたんだよ!
きゃ〜って。

びっくりだらけだね!!」

 

セミの方が先にびっくりしていた!
自分と一緒だった!

とわかった瞬間、長女は笑っていました。

頑だったエネルギーもほぐれた感じ。

 

セミも同じくびっくりしていたことには、
私も話し始めるまで気づいていなかった
のですが、

長女の気持ちを感じて
丁寧に聞いてあげることで、

長女のトラウマを和らげることができる
「知恵」が湧いてきたと感じました。

 

これも「育知」ですね(^^)

 

次の日は、予定どおり木がいっぱいの山の中を
たくさん歩きました(^-^)

 

セミもあまり鳴いていなかった気がしたし、
長女もセミが嫌だ木が嫌だという話は
一切しませんでした。

(ただ、疲れた〜山登りは嫌だ〜とは
言っていましたが・・・)

 

 

最初のときのように、
「なんとか自分の思い通りに!」
というエネルギーがあると、

なんとか言い聞かせようとしてしまって
ダメですね(;^_^A

 

目標は持ちながらも、
丁寧に心に寄り添ってあげること。
とっても大事だと実感した出来事でした。

 

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